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突然自分が借金の相続人に?!突然相続ってご存知ですか?【クローズアップ現代】

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今日は私の大好きなクローズアップ現代から相続トラブルについてまとめておきたいと思う。

ある日届いた身覚えのない請求書?!

 

ある日いきなり身に覚えのない高額の請求書届く。金融機関やローン会社から、あなた当てに。

あなたには借金はない。連帯保証人にもなっていない。まさに寝耳に水よ。

請求書の内容を確認すると先日他界したあなたの叔父の借金だった。あなたは知らない間に「相続人」になっていたの。

 

相続人の範囲と順位 

 

どういう範囲で相続人が決まるか、ざっくりとまとめるわ。

例えばAさんが亡くなったとする。その場合、先ずはAさんの配偶者とその子供が相続人になるわ。例えば配偶者が亡くなったとして、Aさんの子供も相続放棄した場合、第2順位はAさんの両親になるの。その両親も仮に亡くなってしまっていた場合、第3順位はAさんの兄弟になるわ。そして仮にAさんの兄弟が亡くなってしまっていた場合、第4順位のAさんの甥が相続人の1人になってしまうの。

番組の中でもこうした事例がいくつか紹介された。

 

番組で紹介された実際の事例

事例1:4ヶ月前、突然請求書が来た50歳男性。滞納した税金の支払いの請求書であった。その額は1000万円以上。調べていくと亡くなった叔父のものだと判明した。10年以上も交流のない疎遠な関係だった。そうこうしている間に金融機関からも借金の支払い請求があった。その額なんと1億円。叔父は自分の事業が傾いて多額の借金を背負っていたことがわかった。結局司法書士に相談した上で10万円を支払い相続放棄しなんとか解決。
事例2:疎遠な叔父の築50年の不動産を相続してしまった男性。叔父が他界し、叔父の息子は相続放棄、叔父の兄弟も相続放棄し、やむなく男性と母親で相続した。固定資産税として毎年2万円を支払っていたが、その他にも空き家の不審者問題や、放火された場合の問題点などが多々あり、結局管理が難しくなったため、150万円を払って上物を解体し更地にした。しかし立地条件的にも土地としての価値は乏しく売却の見込みは立っていない。
事例3:30年以上絶縁状態だった父親の家を引き継いだ女性。両親は離婚し、父親は再婚相手をその家に暮らしていた。父親が他界したが、女性は「当然再婚相手がその家を相続するだろう」と思っていたところ、再婚相手は女性が知らない間に相続放棄を行っていた。女性が相続放棄を申し出た時には既に「3ヶ月」が経過していて相続放棄ができないことを知った。
事例4:過去に3度しか会ったことのない叔父から遺産を相続した女性。現金と土地付き戸建の遺産があり、特に資産価値や土地調査など行わず、よく調べないまま相続してしまった。その後土地を売却しようと、初めて土地を見にいったところ、とんでもない荒れ果てた状態だった。部屋はゴミで散乱しぐちゃぐちゃな状態。水道も使えなくなっていた。一旦相続を決定してしまったため、時すでに遅し。相続を取り消すことはできなかった。結局リフォーム費用を全額自己負担し、不動産業者と交渉を重ね不動産を手放した。

相続放棄 忘れてはいけない「3ヶ月ルール」とは

事例3にある通り、相続には期間があるの。相続放棄は3ヶ月ルール。ある人が亡くなった際に、相続人であることを知った時点から3ヶ月と定められているわ。その猶予期間で、相続資産の価値を調べたり、実際に足を運んで立地条件を確認したり、確認すべきことが多くあって大変よ。

ただし、3ヶ月が経過後も裁判所に申請をすれば延長が認められることもあるみたいよ。」

 

まとめ

他にも注意点は色々とあるわ。例えば、相続したい財産もあるけど、一方で借金や「負動産」がある場合、こういったケースで、借金などを確認する前に「形見分け」などを行ってしまうと、相続を認めた(単純承認)ことになってしまって相続放棄ができなくなるから注意が必要よ。

そうしたことも含めて、まずはまず専門家に相談するのが安全だわ。司法書士、弁護士、あとは市町村の法律相談などを利用してもいいと思う。あと、自分がもし相続放棄することになった場合に次の順位の相続人がいる場合には、自分が相続放棄したことを知らせてあげると親族間のトラブルを未然に防ぐことができるわ。