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5G「高速大容量通信」の特徴をちょっとだけ掘り下げる〜速度・周波数など〜

以前5Gのことを書いたけど、今回は5Gの特徴の一つである「高速大容量通信」についてもう少し掘り下げてみたいと思うの。

以前の記事をまだ読んでいないという方は、そっちの方が平たくざっくりと書いているので、読んでいただければと思うわ。

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5G高速大容量通信 4G徹底比較!速度は?容量制限はある?

5G 理論上の速度と実効速度

5Gの理論値最大速度は下り20Gbps/上り10Gbpsと言われているわ。もし毎秒10Gbpsの速度が実現できると、1つの基地局に接続した数百人のユーザーが同時に4K映像を快適に視聴できると言われているわ。基地局をうまく配備すれば、五輪会場やコンサート会場など利用者が密集する環境でも通信しやすくなるのよ。

でも、これはあくまで「カタログスペック」なの。問題は「実効速度がどの程度出るか」という点よ。これについてはアメリカの通信事業者のベライゾンの実効速度が参考になるわ。ベライゾンの広報担当者が自分のtwitterアカウントで公開したSpeedtest.netアプリでの計測値によると、同サービスのエリア内での実効速度は762Mbpsだったらしいわ。

今回の計測値は、晴れた日で、しかも他にユーザーがいない中で、なおかつ5G基地局の側で測定したものと考えられるから、当然ながら常時700Mbpsのスピードが利用できると期待はしないほうが良さそうだけど。そうは言っても現在の米国内の平均的な4GLTE通信でのダウンロード速度が上り27Mbpsだって言われているのを考えると相当のスピードであることは疑う余地がないわ。

 

なぜ5Gは速いの?!周波数の話

なぜ5Gの通信速度はこれほどまで速くなるのか。その最大の理由は4Gと5Gで「使用する電波の周波数帯が異なるから」なの。5Gでは、これまで用いられてこなかった準ミリ波からミリ波まで考慮した高周波帯の広い範囲をモバイル通信として利用できるからこそ、高速化と大容量化を実現できると言われているわ。

ちなみに3.6~6GHz帯や28GHz帯の電波は、これまで利用されてきた周波数帯よりも長い距離を飛びづらいから、その利用には工夫が必要って言われてるわ。それについては「ビームフォーミング」という技術を用いるとしているの。どんな技術ざっくり言うと、電波を細く絞って、特定の方向に向けて集中的に発射する技術のことよ。基地局と端末の間の電波干渉を減らすから、より遠くまで電波を届けられるようになるのよ。仮にユーザーが移動した場合にも、「ビームトラッキング」っていう技術を使って、ユーザーを追いかけるように電波の飛ぶ方向を調整するわ。

 

5GがあればWi-Fi光回線は解約しても良い? 

5Gと光回線の比較で行くと、光回線の最高速度はNURO光で10Gbpsで、5Gの最高速度は10Gbpsから20Gbpsといわれてるから、単純にこの数値だけ比較すれば5Gと光回線の速度はほとんど変わらないわ。となると、5Gがあれば自宅の光回線はいらないって思うかもしれないけど、そう単純にも言い切れないの。問題が3つあげられるわ。

1つ目は、いわゆる「ギガ不足」の問題よ。5Gになると速度が速くなって、短時間で大容量のデータを処理してしまうから、それによってギガ不足になる可能性があるの。

それに光回線をやめる場合には、自宅のネット接続はスマートフォンをWiーFiルーターとして利用してデザリング機能でやることになるけれど、そういう時にも、やっぱりデータ容量が上限値に到達してしまう可能性があるわ。

2つ目は速度の問題。5Gが速いと言っても、実際にどの程度の速度が出るのかはその環境によっても異なるからか未だ不透明なの。

3つ目はIoT化に絡んだ問題。自宅の全ての家電をIoT対応した場合、在宅時はスマートフォンでのデザリング機能で対応することができるけれど、外出時は自宅にWi-Fi環境がないとIoTのメリットを活かしきれないわ。

そうしたこともあってか、5Gの大容量化は、定額でテータ容量制限なしのプランが主流になると言われているわ。実際、日本より先に5Gを開始している米国・韓国では、完全定額制が主流になっているから、これが今のところ世界的潮流と言えそうよ。ただ、4Gに比べ料金はやや割高になりそうで、米国のべライゾンの場合は通常料金にプラス100ドルという料金設定になっているわ。KDDIは、2019年7月26日にデータ容量制限なしの「auデータMAXプラン」を5Gを見据えて開始したけど、料金は8980円、家族割引やキャンペーンなども用意されているけど、料金はやや高めだわね。

ちょっと話はそれちゃったけど、以上のことからもすぐにWi-Fi光回線を使わなくて済むようにはならなそうね。ネット環境や各キャリアの料金プラン、あとは家電のIoTをどこまでやるかとかもしっかり見据えてから検討すると良いと思うわ。

 

まとめ

 5G 理論上の速度と実効速度

5Gの理論値最大速度は下り20Gbps/上り10Gbps 対して実効速度は目安で700Mbps程度だった

なぜ5Gは速いの?!周波数の話

①高周波帯の広い範囲をモバイル通信として利用できること。

②「ビームフォーミング」「ビームトラッキング」の技術を駆使して電波をより遠くまでユーザーに届けられるようになった。

5GがあればWi-Fi光回線は解約しても良い?

ネット環境や各キャリアの料金プラン、IoTをどこまでやるか等見極めてから検討するのが妥当