伝統の「七草囃子」とは?春の七草の意味・効能も写真付きで紹介
さて七草のお話第2弾よ。今回は効能・効果や伝統的作法についてまとめてみたわ。
七草を写真で紹介。意味・栄養・効能・効果は?
7種類の草にはそれぞれ縁起担ぎで意味があるの。紹介するわね。
セリ(芹)
競い合うように生えることから、この名がついたわ。それにちなんで「食べると競り勝つ」ということね。
血液をきれいにして動脈硬化の抑制にも作用する他、胃腸を整える作用があると言われてるわ。和え物やおひたしにしても美味しいらしいわよ。
ナズナ(薺)
ナズナって何?って人も「ぺんぺん草」って言えばわかるかもね。三味線のバチ(弦を弾く道具)に似てるからそう呼ばれているみたい。そこから「撫でてけがれを取り払う」という意味があるんだって。
ミネラル・ビタミン・食物繊維がバランスよく含まれているわ。煎じた汁で洗眼すると充血を和らげる効果もあるそうよ。
ゴギョウ(御形)
ゴギョウはハハコグサとも呼ばれるキク科の植物よ。漢字で「御形」と書くの。これは「仏様の体」のこと、つまり縁起がいいと考えられていたわ。明治時代まで草餅の材料としても使われていたそうよ。
ハコベラ(繁縷)
「繁」という字にある通り「繁栄がはびこる」という意味があるわ。タンパク質や鉄分が含まれていて、利尿作用と消炎効果があるわ。中国でも古くから薬草として長年親しまれてきたそうよ。
ホトケノザ(仏の座)
「仏の安座」その名からして縁起が良さそうね。効能として、健胃・整腸作用、高血圧予防などがあるらしいわ。しょうゆの炒め物や天ぷらでも食べられるらしいわよ。
スズナ(菘・鈴菜)
「鈴」という字から「神を呼ぶ鈴」という意味が込められているわ。消化促進、解熱、咳止め効果があるわ。古代中国だけでなくギリシャの史料にも登場するくらい古くから親しまれているらしいわよ。
スズシロ(蘿蔔・清白) 汚れのない清白
その名から「汚れのない潔白」を意味するわ。ビタミンCやアミラーゼが多く含まれていて、風邪予防や消化促進効果があるわ。
ということで、七草それぞれに縁起の良い意味があることはわかったわね。
冬の寒い時期に芽を出す植物は今以上に貴重だったし、栄養面も、若菜は体内の塩分を中和したり体外に排出する作用があるの。今でいうデトックス効果や免疫力アップの効果よ。汗のかきずらい冬にはとても理にかなった食材でもあったのよ。
七草粥の伝統的作法と「七草御囃子」
実は七草粥は調理するにあたって作法があるの。調理をするのは前日、1月6日の夜。恵方の方角を向きながら、七草をまな板の上に乗せて、歌を歌いながら、包丁やシャモジやオタマなんかで刻んだり叩いたりするらしいわ。
その他にも細かいルールがたくさんあって地域によっても異なるそうよ。刻みながら歌う歌のことを「七草囃子(ななくさばやし)」というの。youtubeで検索したらいくつか歌があったから、気になる人はぜひ聞いてみるといいわ。
春の七草粥が食べ始められるようになったのは、鎌倉時代から室町時代と言われているわ。江戸時代になると江戸幕府が「五節句」を定め、一番最初の節句である1月7日の人日の節句に武家が行事として七草粥を食べるようになって、それが徐々に庶民にも広がっていったと言われているのよ。
まとめ
七草を写真で紹介。意味・栄養・効能・効果は?
七草それぞれ縁起の良い意味がある。デトックス効果・免疫力アップの効果もあり栄養面でもとても理にかなった食材である。
七草粥の伝統的作法と「七草御囃子」
前日6日に決められた作法で行う。食材を刻みながら歌う七草囃子が有名。
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