【ねこ基礎知識】なぜ猫シリーズ〜なぜあんなにも眠るのか〜
毎日眠くて仕方ないわ。
毎日あんなに寝てるのに?!なんで?!
私もよくわからないのよ。ちょっと今日のネタはこれでいくわね。
肉食動物と草食動物の眠りを比較
狙う側と狙われる側
睡眠時間の違い
野性の世界では、ネコ科の肉食動物は睡眠時間が長い。だいたい1日のうち14〜15時間眠るという。
反対に草食動物はほとんど眠れない。馬や牛は1日で3〜4時間しか眠れないし、キリンに至っては数十分から2時間と短眠である。
狙う側は体力を温存
いつライオンに襲われるかもしれぬ中、起きていざるを得ないのだ。一方で肉食動物は獲物を仕留めるために体力を温存する。
熟睡せず朝い眠りを保ちながらいつでも狩りの戦闘体勢を崩さないようにしているのだ。
食事の違い
肉食動物は高カロリー
食事の面からも大きな違いがある。肉食動物の食べ物である「肉」は極めて高タンパク高カロリーだ。
食事の時間は短くて済み、それ以外は休息と狩りの時間に当てることができる。
草食動物は低カロリー
一方草食動物は、ひたすら「草」を食べる。低カロリーがゆえに食べ続けなければならない。そうなると必然的に睡眠に当てる時間は少なくなってしまう。
飼い猫の生活
人間と共存する立場にある現在の「猫」においては、既に狩りの必要がない。飼い主がある時間になれば、大抵いつも同じ食事を、所定の器においてくれる。
もらうときに1度お座りの仕草をするだけで、「獲物」は手に入る。外に行くこともなく、ひたすら寝て、たまに起きてご飯を食べる。そういう生活になった。
年齢による睡眠時間の違い
年齢による睡眠時間の違いもある。育ち盛りの子猫は、「成長ホルモン」が欠かせない。そして成長ホルモンは眠っている時間に分泌される。
その為、育ち盛りの猫はよく眠るのである。一方、高齢の猫は筋力が落ち、活動量が下がることで動く時間が少なくなり、ウトウトとしている時間が長くなる。
猫は夜行性ではない?!
猫は「薄明薄暮性」
「薄明薄暮性」という言葉がある。これは明け方と夕暮れの時間帯に活発になる生き物を説明するときに使用される言葉だ。そして猫はこれであるようだ。
夜行性の多くが実は「薄明薄暮性」
私たちが普段「夜行性」とする動物の多くが実は「薄明薄暮性」なのだそうだ。明け方や夕暮れは獲物となる小動物が活動する時間帯であって、そこに活動リズムを合わせていたのだ。
世界中の飼い主が悩まされているもの、その一つが「猫の運動会」であろう。
夜中から明け方にかけて、飼い猫が突然室内を走り回ったり暴れたりする、謎の行動である。
飼い主が完全に熟睡していい気持ちになっているところ、遠くの方から何やら奇声が聞こえてくる。
ハッと目が醒めると、奇声とドタバタ音で、「あぁ、今日もまた、か。」という具合である。
この運動会は、通常家猫に見られる現象であって、外猫にはあまり見られないそうだ。
いわゆる「余ったエネルギーを解放する行為」のようだ。昼に何らかの発散が出来ていれば家猫でも運動会はしないということである。
夜行性で生きる猫たちもいる
本来の「薄明薄暮性」の生き方ができない猫たちがいる。それは都会に暮らす野良猫たちだ。彼ら/彼女らは「夜行性」のようである。
都会での暮らしでは朝方はともかく、夕暮れはまだ人も多く、車の通りも極めて多い。
「薄明薄暮性」ではかえって活動しずらいのである。人が少なくなった夜中にひっそりと安全に、店舗裏のゴミ箱から食事をいただく。そういった生活をしている。
猫の生活パターンはそれぞれ
猫は生活パターンを変えられる
日中12時間、電気をつけた状態にし、夜間12時間、電気を消した状態にする。
そのような規則正しい調光の中で猫を飼育したところ、昼間の活動量が夜間の1.4倍になったという。
先ほどの「都会猫」の例と合わせて考えると、猫はその個体の属する生活環境によって生活パターンを変えられる、ということが言えるのである。
飼い猫の生活リズム
飼い猫の場合も同様だ。飼い主が仕事などで家をあけてるうちはほとんど活動せず、力を「温存」している。
夜になり飼い主が帰宅し始めた頃、活動し始め、夜に絶頂を迎える。
飼い主と遊びたくて仕方がないという具合に「運動会」を始めるのである。
愛猫と遊ぶ時間のない場合
猫は元々はハンター
猫は元来、小動物を捕まえ、気に登って飛ぶ鳥を捉えていた動物である。
その「ハンター」の本能を満たすことが、ストレスを発散にもつながる。
遊び時間が確保できない時も
しかし、仕事で帰宅が遅く、遊ぶ時間がなかなか確保できないことも少なくない。
犬のように散歩する必要がない、とは言っても遊ぶ時間を確保することは大切なことである。
猫を一人遊びさせる方法
フード探しの旅
そんな時は、「フードを数カ所に分けて置いておく」というのが一つの運動になる。自然と「食探し」を始めてくれる。
フードタイプのおもちゃ
他にも、フードを入れて遊ぶタイプのおもちゃを使うのもいいだろう。食べたい一心で一人おもちゃと格闘してくれる。
電動おもちゃ
最近では猫用電動おもちゃなどもあり、下の動画にある通り、かなり楽しく遊んでくれそうである。
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